テロップくん
うーむ、これは世に出せない動画だなぁ…
動画にぼかしやモザイクを入れるにはどうすればいいの?
それではPremiere Proを使ったモザイクの入れ方をご紹介します。
動画にぼかしなどの修正を加えたいときに便利な方法です。
編集や動画作成のクライアントワークをしていると、「映り込んだ人にぼかしやモザイクをかけて欲しい」といった要望は珍しくありません。
筆者も何度も、背景に映り込んだ書類をぼかして欲しい等のオーダーをいただいたことがあります。
この記事ではAdobe Premiere Proを使って、街頭でロケを行った素材や会社のオフィスの中で撮影した素材など、写り込んだ人や情報にモザイクをかける時の方法をご紹介します。
動画編集を始めたばかりで、早くレベルを上げたい方はテンプレートを使ってみるのもおすすめです。
例えばテレビ番組風のテロップテンプレートを使えば時間のかかるテロップ演出の作業やデザインに悩む時間が短縮されて、時給単価のアップも狙えます。
ポートフォリオを作るときにも役立つテンプレートです。
簡単に編集がラクになると思うので、動画編集の手間をもっと少なくしたい方はぜひチェックしてみてください!
エフェクト&プリセットパネルから「モザイク」を選択
まずはモザイクエフェクトがどこにあるかについてですが、Premiere Proのエフェクトパネルで「モザイク」と検索すると見つかります。
ビデオエフェクト→スタイライズ→モザイクの場所です。
テロップくん
早く、モザイクをかけたい!
街を歩いている人にモザイクをかけていきます。
街頭インタビュー動画などではよくあるパターンですね。
今回は以下のような街中を大勢の人が歩いているようなシーンにモザイクをかけていきます。
ちょうど赤枠のあたりをモザイクで隠そうと思います。
モザイクの濃さの調整は?
モザイクエフェクトの使い方ですが、まずはタイムラインのレイヤーにドラッグ&ドロップします。
以下はレイヤーにドラッグ&ドロップした直後の状態。
テロップくん
すごく荒いモザイク!
何にも見えないよ
このままだとモザイクが荒いです、まずはエフェクトコントロールパネルからモザイクを選択して、
水平ブロックと垂直ブロックの値をみてみます。
この後、モザイクを調整していきましょう。
この数字を大きくしていけば、モザイクの一粒が細かくなっていきます。
試しにそれぞれを100にしてみたのが下の画像です。
水平ブロック100、垂直ブロック100ですね。
続いては水平ブロック200、垂直ブロック200です。
勘の良い紳士はもうお分かりだと思いますが、このブロックの数値を大きくしていけばモザイクが薄くなっていきます。
ブロックのサイズを300〜500あたりにすれば、ほとんどギリギリのモザイクになります。
一般的なぼかし修正のモザイクととして機能させるには、ブロック数100から200くらいがちょうど良いかと思います。
モザイクの範囲の設定やキーフレーム
どこからどこまでを隠すか、隠したい範囲は人それぞれです。
もちろんモザイクの範囲は自由に指定することができます。
モザイクの範囲を指定するときはマスクツールを使用します。
マスクの形は楕円形、長方形、ペンから選ぶことができます。
今回のようにざっくりとぼかすことができれば問題ない場合は、長方形ツールを使って大胆にモザイクをかけてしまいます。
急いでいる時や、あまり工数をかけている余裕がない場合はこれで良いですが、丁寧にモザイクをかけていきたい場合はペンツールを使ってマスクをかけていきましょう。
ペンツールを使えば細かくモザイクの範囲を指定することができます。
ただし実際は通行人も移動する場合がほとんどなので、おおまかに範囲を指定して対応することが多いです。
またキーフレームを打つことでマスクの形や位置も調整したり動かしたりすることができます。
ちなみにモザイクは特定のターゲットに対して、追従させることもできます。
モザイクやぼかしを一部にかけて追従させる方法は以下の記事で解説をしています。
動画の途中からモザイクをかけて時間指定するには?
動画の途中からモザイクをかけたい場合は、元の動画素材をカットして後半のクリップにモザイクをかけます。
もしくは調整レイヤーを被せてモザイクを適用します。その後、必要な箇所に合わせて調整レイヤーの長さを変えることで動画の途中からモザイクをかけることができます。
マスクの境界をぼかしたり範囲を拡張して調整する
モザイクの境界がくっきりしていると少し不自然になります。
そんな時は「マスクの境界線のぼかし」と「マスクの拡張」を調整しましょう。
範囲がいい感じにぼやけて元動画と馴染みやすくなります。
モザイクやぼかしエフェクトを使いこなす
モザイクエフェクトをブラー(ガウス)に置き換えるとぼかしたような表現も可能です。
クライアントワークをしていると頻繁に要求される映像処理なので、覚えておいて損はないと思います。